工房の裏手は
古い民家が並ぶ 昔ながらのオキナワの町並みが残っているのね。
先日その辺りの狭い道を歩いているとき
一人のおばあさんとすれ違ったの。
よく日に焼けた肌に 茶色に染めたロン毛をたらし
真っ白い七分パンツと 色鮮やかなシャツを身につけて
煙草くわえたまま 私と目が合うと ニヤッと笑ったわ。
多分 6・70歳位だと思うんだけど 憎いくらいかっこよくて
私も勿論 ニヤッっと笑い返したのよね。
ちょっと前まで コザの街にはこういうファンキーなばあさんは結構いたけど
戦後のアメリカ文化が薄れていくのと同時に
最近は見かけなくなったわね。
あの原色を着こなすセンスと 人目を引く髪型
バス停で蛙座りで煙草をふかしてバスを待つ姿
全て コザの歴史に刻まれた 財産だと思うのよね。